NPO法人和新会 理事長挨拶

理事長挨拶

特定非営利活動法人和新会 理事長 西井 真史

特定非営利活動法人和新会 理事長 西井 真史


 故5代目宮﨑嘉助(中和一由)氏が古文書をまとめ、宮﨑道生氏が編纂されました「中和一由遺稿集」によりますと、1346年(正平元年) 佐倉の中将藤原隆信公が家臣の反逆にて九鬼に落ちのび、地名の九鬼を姓と成したのが、九鬼氏の誕生であり、有名な戦国武将・九鬼嘉隆を生んだ九鬼水軍の発祥の地でもあります。

 宮﨑家は九鬼の地で、九鬼氏の家系が絶えぬように、補填役を任された家系であり、中和一由(ナカナギヒヨリ)氏の兄、盛隆氏が九鬼家を継いでおります。しかし、明治に爵位を授与された九鬼盛隆氏が神奈川(大和市中央林間)に移ったため、中和一由氏から、宮﨑道生・通夫妻、宮﨑冨三・美保夫妻、塩谷辰巳・寿美夫妻が、三重県尾鷲市九鬼町に現存する、九鬼家・宮﨑家の墓所、および住居をはじめとする文化遺産(当時の古道具・食器等)を管理してきましたが、中和一由氏を始め、意志を継いだ宮﨑道生・通夫妻、宮﨑冨三・美保夫妻、塩谷辰巳氏が故人となり、残された塩谷寿美氏も米寿を超えた高齢のため、九鬼家の墓所・文化遺産の保存が困難となってきました。しかも、それらの遺産は九鬼盛隆氏及び、中和一由氏の孫・ひ孫の代に移り、散逸の恐れがあります。

九鬼家の墓所、文化遺産は九鬼家・宮﨑家の個人遺産ではなく、尾鷲市のみならず、三重県にとっても価値ある文化遺産と思われます。それ故、現在出来うる範囲で、特定非営利活動法人・和新会として、それらの文化遺産を残していくことが、三重県民の文化遺産を守ることになると思われます。

 そこで、冨三・美保夫妻の次男和新(カズヨシ)氏の死去を発端に、和新会(ワシンカイ)を立ち上げ、和新氏の九鬼家に関する遺産保護の意志あり、三重県志摩市磯部町に和新荘(ワシンソウ)を建設しました。冨三・美保夫妻の死去に伴い、冨三・美保夫妻宅にあった、九鬼家・宮﨑家の第二神所を和新荘に移設。九鬼家・宮﨑家のみならず、九鬼家ゆかりの人々の神所としました。

 特定非営利活動法人和新会の運営は、現在、趣旨に賛同する会員の会費と、明治期の旧鳥羽郵便局を改装した故冨三・美保夫妻宅の賃貸事業、和新荘の賃貸事業によりまかなわれており、墓所管理を、三重県尾鷲市に在住の川口洋司氏にお願いしています。今後は、九鬼家・宮崎家の墓所の荒廃防止と、文化遺産の散逸を防ぐため、和新荘、冨三・美保宅を和新会が譲り受け、管理運営を続けていく予定であります。

 皆様のご支援ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

 平成26年10月